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雪降りの名勝 虎渓山永保寺の庭園


心字池に雪が降り続いていますが、
何故か雪が積もりません。
夢窓国師作の庭園(多治見市)

観音堂前の池は禅宗寺院では心字池という。
病気平癒などを祈願して捕らえられた魚類を解放する放生会も行われた。
永保寺では臥竜池と名付けられている。この池に架かる橋は中国様式を色濃く反映した
中央に屋形を設ける亭橋という形式で無際(ムサイ)橋と呼ばれる。
池には東洋で長寿と幸福のシンボルである鶴と亀との姿を模した島が浮かぶ。
観音堂の裏手の断崖を梵音巌という。
梵とは古代インド哲学でいうブラフマンのことで宇宙究極の真理を意味する。
この真理を滝の流れる音・光景で具象化したものである。
この梵音巌のの頂上にあるのが霊擁殿である。
内部には行基菩薩作と伝えられる本尊の回りを約1000体の地蔵菩薩が取り巻いている。
観音堂から橋を渡って前方に広がる林は楓の群棲地であり、
その中には曾て勅使門が在ったというが今は纔かに礎石を留めるに過ぎない。
庭園とは瓦積みの塀で隔てられた一画に禅寺の命である雲水が日夜懸命の修行に励む
坐禅堂−獅子窟があるがこちらは非公開の場所である。
庭園の北部、観音堂の裏手には毎日の読経行事に使用される本堂、
特別な行事のみに使用される大玄関、寺院管理をする庫裏、
そして鐘楼が整然と配置されているが、内部は非公開。


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